Tシャツの中を泳ぐホノルルの風が機内泊と時差で疲れた体を少しばかり軽くする。
照りつける日差しは5月末日の東京のそれと違い、肌が火照るのがわかるほどだ。
その日確かに僕たちは、ハワイにいた。
待ちに待った社員旅行。今でこそ楽しかったと思えるが、前回行ったプーケットの茹だるような暑さにすっかり参ってしまった僕たちはこう考えたのだ。
「そうだ、ハワイ行こう。」
3泊5日。少々強行スケジュールではあるが、5日間もお休みを頂くのだから皆さんに感謝しなければならない。泊まったのはヒルトンハワイアンヴィレッジ。ワイキキの西端にあり、中心部に行くには歩くが、落ち着いていてゆっくりするにはちょうど良い。
ハワイ旅行の感想を手っ取り早く言わせて貰えば「また行きたい場所」。行けなかった所やお店もまだまだあるし、欲を言えば何もせずボーッと過ごしたりもしてみたい。今回は観光、買い物、グルメ(というかビール)と、詰め込んだ結果、個人的には中々忙しいものになってしまったから。
【到着直後の集合写真】
【ヒルトン前の銅像と同じポーズで】
【少々マフィアな2人】
早々とお気に入りのアロハシャツを手に入れた僕とケンタは、それを羽織って夕食の場所へと向かう。ハーフヤードサイズのグラス(約60センチ!)でビールが飲めるという、「ヤードハウス」へ。いわゆるアメリカンダイナーという趣で、欧米人がガハハとデカいグラスを傾けている。
【注:右の方は欧米人ではありません】
これ1杯で⒈4リットル。
バカみてえ!!
マコはこれを大してご飯も食べずに2杯飲み、酩酊状態に。
【この時はまだ元気だったのに、、、(お悔み)】
ハワイの朝は早い。
ダイヤモンドヘッドに登るべく、僕らはホテルを出た。ちょっとしたハイキング程度の心持ちで臨んだが、ダイヤモンドヘッドは思いの外、高く、険しく、辛い。もうハーハーである。またはフゥフゥである。たまにすれ違う人々に、「ワオあいつらあんな格好で登るのかよ全くジャパニーズはクレイジーだぜ」とでもいうような視線を浴びながら登り切ると、そこにはワイキキを一望できる眺めがあり、心地よい風が吹いていた。
【山頂から見たワイキキ】
【自然】
【自然と自分】
【自然とシホ】
【オザの自撮り棒で】
自撮り棒は、このあと壊れました。
下山後はエッグベネディクト、パンケーキ、ロコモコなど、ハワイらしい朝食をみんなで。
今思ったけど、朝9時からロコモコって重くない?
【SUNNY SIDE CAFE】
【初めて食べたエッグベネディクト。サラダ多し。】
【新入社員のオザは初海外】
このあとそれぞれ観光に向かったのだが、色々あって僕は1人行動に。決してイジメられているわけではない。そう信じたい。みんなと合流すべく、単身、バスに乗りカイルアという街に向かう。小一時間ほどかかって到着したあと、さらに自転車をレンタルしビーチへ向かうべく一人カイルアの街を疾走する。カイルアはお洒落なショップや美味しいご飯屋さんが点在していて、近年人気のあるエリアだという。
僕がビーチについた頃、みんなはもう海から上がり、移動する用意をしていた。決してイジメられているわけではない。そう信じたい。せっかく来たので、カイルアビーチから少し離れたところにある、全米No.1ビーチにも選ばれたラニカイビーチへ自転車を走らせる。「ラニ」は「天国」、「カイ」は「海」で、直訳すると「天国の海」だ。
「天国の海」に独り。気分は地獄に近い。
とはいえお構いなしに楽しめるのが自分の長所だと自覚しているので、とりあえずシュノーケリングしたり、寝そべってみたりする。
【自撮りもしてみる】
【カイルアビーチも綺麗だった】
カイルアの街に戻り、ホールフーズマーケットというオーガニックスーパーにてみんなと合流。そのあと少しばかりまた一人で街をうろついたあと、バスでワイキキに。夕食はカイムキ地区にある「town」というオーガニックイタリアン。ここのトマトスープがめちゃくちゃ美味しかった。
【トメィトゥスープ】
【ほろ酔いの人たち。ケンタはちょい熱中症。】
そうそう、忘れてはならないのがハワイの地ビールである。
まず買い込んだのは、有名なコナビール。さらりと飲むなら「BIG WAVE Golden Ale」がオススメだが、「CASTAWAY IPA」も個人的には好きだ。
【見た目もカワイイ】
ケンタと同部屋だったので、これを三日かけてちょくちょく消費した。
【消費中】
そしてどうしても行きたかった「ワイキキブリューイングカンパニー」へ。ヒルトンから少し歩いたところにあるこのビアバーでは醸造所が併設されていて、出来立てのクラフトビールを飲むことが出来るのだ!
【看板】
【ちょっとずつ飲み比べも】
【目の前にタンク!】
【決してイジメられているわけではない】
少しクセのある味だったが、オープンエアな店内の雰囲気を含めて非常に良かった。ビール好きにはぜひともオススメしたい。
3日目は「さすがにユウマが可哀想」という理由で、児山さんがドライブに連れて行ってくれた。サーフィンが盛んなノースショア、ハレイワの街に向かう。児山さん曰く「関東でいうところの九十九里」とのことだったが、街道沿いの小さなお店や、ガーリックシュリンプをはじめとするフードトラックは非常に魅力的で、時間があればたくさん寄り道したくなるような場所だ。
【スムージーを飲む人】
そして海へ。ノースショアの海は波が綺麗で、すごく良かった。できればここで泳ぎたかったが、準備と時間が無く、撮影会をするにとどまった。
【ビーチを颯爽と】
【注:欧米人ではありません】
【ポカリスエット的】
【アロハシャツの広告】
ワイキキから車で1時間。昔ながらの建物が残り、緑の多いハレイワの街とのんびりとしたノースショアはある意味とてもハワイ的で気持ちが良かった。また行こう。
この日は他にも、教えてもらったカフェで朝食をとったり、買い物したりと存分に楽しんだ。夕食は海沿いの「オーシャンハウス」にて。部屋での2次会は、「ソース顔、しょうゆ顔」に着いて論じ、最終的に児山さんは「ケチャップ+ソースでオーロラソース顔」という結論に至った。他には、「なんにでもマヨネーズをつけるヤツはどう思うか」という話も。ハワイに来て、調味料について話し込むのはどうかと思うが、楽しかったので良しとしよう。
そして僕たちは翌朝、日本へと出発したのだった。
【最後の晩餐】
【そして日は暮れる】
楽しい時間はあっという間だ。
波が白い砂をさらっていくように、気づけば過ぎ去ってしまう。
出来るなら、もっとゆっくりであれば良い。
スローモーションみたくね。
渡辺祐磨